1982年乾季の雲の多いおだやかな朝、マダガスカル大学アンタナナリヴ分校文学部の学生登録に出かけてうろたえてしまった。登録料と社会保険料を納入する経理課の窓口が長蛇の列なら、登録そのものを受け付け ...
ESSAY
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朝の托鉢風景
「朝の托鉢風景」
撮影場所:南タイ西海岸サトゥーン県の村
撮影日:2004年7月3日
撮影者:西井凉子
仏教徒とムスリムが混住している南タイの私の調査村で毎朝みられる光景である。タイは上座仏教徒がほとんどで、僧は毎朝托鉢に回り、その鉢に村人はごはんやおかずを入れる。それにより死者に功徳を送ることができると同時に、自らも功徳を得ることができると考える。ムスリムから仏教徒になった人もこうした布施をすることはよく見られる。それが、ここの仏教徒の功徳を得る宗教的方法なのである。