フィールドにおける言語(の/を通じて)研究の可能性
フィールドサイエンス研究企画センター(AA研FSC)では,人類学や地域研究などフィールドワークや現地調査をその中心的営為に含む諸学を「フィールドサイエンス」(「臨地研究」「現地学」「フィールドの知」)と名づけ,このフィールドサイエンスに関連して「フィールドでの調査研究というものはいかなる意味や重要性を持っているのか?各分野におけるフィールド調査は実際のところいかにして実践されているのか?フィールドの調査で得られた知見と広義の理論化や理論構築の作業はどのように連続しているのか?」といったテーマについて,密度の濃い報告と質疑応答を行うべく,人類学,地域研究、言語学,歴史学、霊長類学等のさまざまな分野で活躍する研究者をお招きし,フィールドサイエンス・コロキアムを開催しています。
今回の第10回のコロキアムではAA研基幹研究「人類学におけるミクロ‐マクロ系の連関」との共催により「フィールドにおける言語(の/を通じて)研究の可能性」と題して「フィールドにおける言語の(ないし言語を通じた)調査の方法論」「言語研究におけるフィールドワークの意味」「フィールドでなぜ(いかに)言語に焦点化するのか。その有効性や意義あるいは課題や問題点は何か?」などのテーマをめぐって言語学者と人類学者の共同による密度の濃い議論を実施することを予定しております。
■プログラム
日時:2012年7月15日(日):15:00-19:00
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)
3階マルチメディア会議室(304号室)
(〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
15:00-15:05 趣旨説明:床呂 郁哉(AA研)
15:05-16:05 渡辺己(AA研)
「フィールド言語学者はなぜフィールドに行くか」
16:15-17:15 菅原和孝(京都大学大学院)
「南部アフリカ狩猟採集民グイ・ブッシュマンにおける会話と語りの分析
―言語の身体化をいかに記述するか」
17:30-17:50 コメント:中山俊秀(AA研)、大村敬一(大阪大学)
17:50-19:00 ディスカッション
*参加自由(登録不要)、参加費無料です。
主催:フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)
共催:AA研基幹研究「人類学におけるミクロ‐マクロ系の連関」