風間伸次郎(採録・訳注).1996.『オロチ語基礎資料』(ツングース言語文化論集7,鳥取大学教育学部)より
19.歌2(「スリコ」(1))
анда | огдо(к)со-њи | гэлэктэ-хэ |
仲間の | 棺桶を | 探した |
бии | миава-м(и) | энуси-хэ |
私の | 胸は | 痛んだ |
бии | агдӱвачи-ха-ми | аапина-jа |
私は | 訊ねる、 | 横になったまま |
иду | би-чи-с(и)=нуу | сӱлико |
どこに | いるのか | スリコよ |
これは一時期はやったグルジアの歌で、「スリコ」はグルジア人の名前であるという。これをБисанка,Наталия Ноевна氏がオロチ語に翻訳したのだという。しかし訳詩した本人はもう詩を忘れてしまったという。Копинка, Л. Н.氏やБисанка, А. И.氏は下線部の歌詞が違うと言うが、どうだったのかは思い出せないという。