11. њӥлакон пӥка арчокаан

すっぱだかの 娘

1996年8月17日、ナイヒン村にて、Њ. Б. Гейкер氏より録音。


э~ӈундиисиэмǯоодоо-ла-њӥ=лаэмучукээ~нэмарчокаан
ある家の中に一人っきりである娘が
балǯӥ-ха-њӥ.њӥлако~н пӥкабалǯӥ-ӥ-њӥ=гоањ(ӥ).туи
暮らしていた。すっぱだかで暮らしているのだ。そうして
балǯӥ-ӥ~туиби-эундэ,хамачаасӥа-рӥӥ-њӥ=осхаӥ-ва
暮らしている、そうしているという、どうやって食べているのか、何を
та-ӥ-њӥ=остуибал...ао-м(ӥ)балǯӥ-ӥ.туи
しているのか、そうして、寝て暮らしている。そうして
би-и-ду-э-њи=э~=лээммодан=гола,тооӥ-ла-њӥ=лаǯоо~р
暮らしている時に、ある時、岸辺の所にジャリジャリと
хаа-ха-њӥ.паава-л(а)ичэ-хэ-њи.ичэ-и-њиэммэргэн
舟が接岸した。窓から見た。見ると、一人のムルグンが
би-чи-њихаа-мӥ...тоо-мӥ~би-иундэхаа-хан-ǯӥ-jӥǯаӥ-jӥ
いた、接岸して、岸にのぼっているという、接岸するや自分の舟を
тата-раа=даа.эи=лэхаӥ-досӥрӥ-орӥтэи=лэǯоодоо-а-њӥ
引っぱりあげて、だ。ああ、どこに隠れるべきか、その家の中を
пӥка њӥлако(н)туту-и-њ(и)=го(ањӥ)сӥра-го-ӥгэлэ-мээчи-и-њи
すっぱだかで走り回るのだ、隠れる所を探そうとするのだ。
[не где(с)прятаться.]туи та-раа=тањӥӥтэимэргэн=тэњии
だがどこにも隠れる所はない。それからそのムルグンは
тэиарчокаантутуэчи-и-вэ-њиичэ-рээ=тэњиитэту(э)-jиоjӥ-л(а)
この娘が走り回るのを見て、自分の服を、上に
би-итэту(э)-jиачо-раанаӈгала-ха-њӥ.э~ӈтуи та-раа
着ていた服を脱いで投げてやった。それから
ии-хэнтэинао...наӥ.туи та-раадамхӥ-ваомӥ-м(ӥ)
入った、その人。それからタバコを吸って
тээси-и-њ(и)=гоањ(ӥ)."арчокаа~нундииси=эхаӥ-ваӈаањӥ-о(о).
座っているのだ。「娘よ、あれを取って来い、
ǯаӥ-чӥ-jаӈаањӥ-роо,"ун-дии,"таонǯоанэгǯи=э,"
舟の所へ取りに行け」と言う「ウスリーシロザケに似た淡水魚たくさんを、」
ун-дии-њ(и),"ваа-хам-бӥ."арчокаа-њӥ"мииотолӥ-асӥм-бӥ,"
と言う、「私が獲って来たのを。」娘は、「私はわかんないわ、」と
ун-дии-њ(и)=го(ањӥ),туи та-рааӈаача-ха-њӥ."сӥа-го-jӥ
言うのだ、それから取りに行った。「私が食べる物を
пуjуу-руу,"ун-дии,"сӥа-го-jӥ."арчокаан=та(њӥӥ)эси=тэњии
煮ろ、」と言う、「私の食べ物を。」娘は
ун-диитэимэргэнун-дии-ду-э-њи=лэундииси,тэи-ǯи,
そのムルグンがそう言う時に、それを、
сог...таӈго...таонǯоаӈ-го(а-њӥ)=тањӥӥтуи би-и-лэ-њичиир
シロザケをそのまんまでぶつ切りに
чиир чаалӥ-раанаӈ...эњуэ-дуии-рээпуjуу-хэ-њи.
切って、鍋に入れて煮た。
пуjуу-рээ,пэу-гу-хэ-њи.буу-хэ-њи.хаабо-раа=даа.тэи
煮てから、差し出した、鍋から引き出して、だ。その
мэргэничэ-и-њихэмсилтээмэӈдээннаӥпуjуу-ур(и)хооњ(ӥ)
ムルグンは見ていた、全部胆嚢も何でも丸ごと人が煮てしまった物をどう
сӥа-орӥ.туи та-рааэну-и=гоањ(ӥ).арчокаанун-дии,
やって食べられようか。それから去るのだ。娘は言う、
"мииэмэчээǯакаэчиэ ичэ-jэ,"ун-дии,
「私はこんな物は今までに見たことがないわ、」と言う、
"балǯӥ-хан-ǯӥ-jа=даа."эӈтуи та-раамэргэнэну-и...
「生まれてから今まで。」それからムルグンは去る、
њиэ-гу-и-ду...њиэ-гу-и-ду-э-њ(и)=тэњиитэтуэ-њиачо-раа
出て行く時に服を脱いで
наӈгала-го-ӥ-њ(ӥ)=го(ањӥ),њоањӥбааро-а-њӥ.эси=тэњии
投げ与えてやるのだ、彼女の方へ。今(彼女は)
"ӥламоог-ба-њӥпулси-и-чи=э~,"ун-дии,эси=тэњиитуи,тэи
「全く恥ずかしい所へ来るものだわ、」と言う、そうしてその
наон...арчокаан=тањӥӥхаӥ,туиби-и~эси=тэњиитуи
娘はそうして暮らしている、
та-раа=лаэси=тэ(њии)пааксахаӥ-добаа-ха-њӥтэи=тэ(њии)
それから古い魚皮で、どこで見つけたんだか、その
паакса-ǯӥ-jӥ=мањаапэруу-гу-jипаакса-ǯӥ-jӥ=мањааота-го-jӥ,
古い魚皮だけで、ズボンを、魚皮だけで靴を、
тэтуэ-гу-jиаӈго-ха-њӥ,гароӈ-го-jӥхэм=дээ.туи та-раа~
服を作った、すね当ても全て、だ。それから
туиби-эундэ,туиби-и-ду-э-њи=э~хаӥсӥǯиǯу-хэнтэи
そうしているという、そう暮らしている時に、再び戻って来た、あの
мэргэн.эси=тэњиитоо-ха-њӥтэимэргэн,эсипуǯин...
ムルグンが。岸を上って来た、そのムルグン。今度は
арчокаантуту-эдээси-њ(и)=гоањӥ,сӥрӥ-адаасӥ=а.э~ӈтуи
娘は走り回ったりもしないのだ、隠れたりもしない。
та-раа=лаундииситоо-ха-њӥ,"арчокаа~нундиисихаӥ-ва
それから上って来た、「娘よ、あれを
ӈаањӥ-роо,"ун-дии,"сог(да)та-(в)аӈаањӥ-роо,"ун-дии,
取って来い、」と言う、「魚を取って来い、」と言う、
"тооӥ-чӥ."э~ӈичэ-и-њи=лэтоо-рӥӥ-до-jӥичэ-и-њи=го(ањӥ)
「岸へ。」彼は見た、上って来る時に見たのだ、
тэимэргэн.кукпучуу-ду-э-њ(и)=тэњиисог(да)та-ӈго-а-њӥхэм
そのムルグンは。ゴミ捨て場に彼の捕ってきた魚が全部
боа-чӥнаӈгала-ха-њӥби-чинкукпучуубааро-а-њӥ.туи
外へ投げ捨ててあった、ゴミ捨て場のあたりに。
та-раатэиарчокаан,њоан-чӥ(-а-њӥ)хэсэ-(в)эдахорсӥ-м(ӥ)
その娘は、彼のことばを守って
ӈаасо-раатообо-го-раасэгǯилэ-рээнээ-хэ-њи,аксон-до.
抱えて持って上って来てから草を下に敷いてから置いた、入り口の所に。
эси=тэ(њии)мэргэн=тэњиибэjэ-ǯиǯи-дээичэучи-и-њ(и)=гоањ(ӥ),
ムルグンは自らやって来てやって見せてやるのだ、
"аапаӈгоа~ундиисиэи,эисог(да)та-ва,тэихэмдэ-вэ-њи
「なあおい、この、この魚というものはだな、その腹を
пуктэ-ури~тэипухим-бэ-њиачо-орӥ~,эисилтээ-њ(и)=тэњии
下から上へ切るのだ、この腸を取り去る、この胆嚢は
гочӥ-кта-ла-њӥ=а,"ун-дии-њ(и)=го(ањӥ)."эи-вэтуиачо-орӥ~,"
苦いのだからな、」と言うのだ。「これをこうして取り去るものなのだ、」
ун-дии-њи.эӈалоосӥ-ӥ-њ(ӥ)=гоањ(ӥ).эси=тэњиитуи
と言う。教えてやるのだ。そうして
талаа-орӥ~,эмǯиэ-њ(и)талаа-рааэмǯиэ-њ(и)буу-хэ-њи,
おろす、魚の片側をおろしてもう片側を娘に与えた、
тэи=кучи,хаӥлооулээнталаа-ха-њӥби-чинэмǯиэ
ああなんと、とても見事におろしたのであった、もう片方の
калтаа-ва-њӥарчокаан.туи та-раа"кэрчи-руу,"
側を娘は。それから「細かくタタキに切れ、」
ун-дии-њ(и)=го(ањӥ),"талаа-ва.сӥа-го-jӥпэргэ-руу"=м.
と言うのだ、「タタキの刺身を。食べるのに試してみろ、」と。
эси=тэњииарчокаан=тањӥӥундиисиэ~ӈхооњ(ӥ)кэрчи-ури
さて今娘はどうやって細かく切るべきなのだか
отолӥ-асӥ-ла-jӥ.эси=тэњииундииси,пэргэ-м(и)пармахала-ха-њӥ.
わからないのだ。試しに切ってみた。
пармахала-хан,хаӥлооулээносӥ-ха-њӥкэрчи-и-њи.туи
切ってみた。とてもよくできた、細かく切る。
та-раабуу-хэнтэимэргэн(-ду).тэимэргэн=гулэ,хэ~м
それから差し出したそのムルグンに。そのムルグンは、全部
сӥа-ха-њӥ."гээ,сии=дээсӥа-роо,"ун-дии-њиарчокаан-чӥ.
食べた。「さあ、おまえも食べろ、」と言う娘へ。
туи та-рааарчокаан=голапэргэ-хэ-њи.тэǯэ,улээн.
それから娘は試してみた。本当だ、良い。
эси=мээпэргэ-хэ-њи.сог...сӥа-ор(ӥ)ǯака-(в)а.э~ӈтуи
今になって初めて試した。食べるべき物を。
та-раа=латуиби-эундэ,эси=тэ(њии)тэимэргэнтуи
それからそうしているという、そのムルグンは
та-рааэну-хэн."хаӥӥламог-ба-њ(ӥ)пулси-и-чи=э,"ун-дии,
それから去った。「何で恥ずかしい所にやって来るのかしら、」と言う、
хаӥсӥарчокаан."хамачаа та-маар(ӥ)пулси-и-чи=э"=мдэ.
再び娘は。「どうしてやって来るのかしら、」と。
эси=тэњиитэи=тэ(њии)туиэну-хэнхамӥа-ла-њ(ӥ)=тањӥӥ~тоо~
彼がそうして去ったその後で、ほうれずっと
дуиситоо-ха-њӥ.тээ~дуjэ-лэ-њи=лээсиǯакпонтора,
山の方へ上った。ほうれずっと山の方に八本の柱、
тора-к(о)гӥаӈгаби-чи-њи.тэигӥаӈга-чӥ=латоокпом-ба-њӥ
柱のある倉があった。その倉へ梯子を
нээ-рээтоо-ха-њӥ.тэи=лэдоо-ла-њӥ=латӥа~сби-чи-њи,
置いて上った。その中にはぎっしりとあった、
гуисэ~пӥǯа(н),сактаӈ=кӥалахооњ(ӥ)=даахэмби-и.сактан
大きい箱に小さい箱、アシの胡座だってどんなのでも全てある。アシの胡座の
ӥлга-ко-салби-эундэтэи=лэарчокаан=голачаала
模様のあるものもあるという、その娘はそこで
jаасӥ-ха-њӥ.эмгуисэ-вэдэгбэли-хэнтӥа~схаӥ=даахэм
よ~く見た。一つの箱を開けた、ぎっしりと何でも全て
би-итэтуэ-сэлтаjа-ла-њ(ӥ)=даача-доӥдааӥосӥ-п(ӥ)
ある、服のその向こうにもそれより大きくなったならば
тэч(и)чи-уритэитаjа-ла-њ(ӥ)тэи,ча-доӥдааӥосӥ-п(ӥ)
着るべきような服、その向こうにはその、それより大きくなったならば
тэч(и)чи-уриǯака-салби-чи-њи.хусэњии-ӈги=дээби-иэктэ
着るべき物があった。男の人の物もある、女の
њии-ӈги=дээби-идааӥхаǯо-сал.тэи=лэпэргэ-хэ-њитэи
人の物もある、大きな衣服。それを試してみた、そのうちの
эмбоатэинуучинаӥтэтуэ.њоан-до-а-њ(ӥ)тэрэк
ある場所の、その小さい人用の服。彼女にピッタリと
ача-ӥ-њӥ.гэээси=тэњиичадопэруу-гу-jи,тэтуэ-гу-jи,
合う。さあそこで自分のズボンを、自分の服を、
хэмбаа-хан=гоањ(ӥ),арчокаан.амбаандааӥосӥ-ха-њӥ
全て見つけたのだ、娘は。若干大きくなっていた、
арчокаан.э~ӈтуи та-раатуи,чаалахэ~мǯоо-jӥ=ла
娘は。それからそうして、そこから全て自分の家へ
эу-гу-хэ-њиэси=тэњииундии(си)тэигуисэ-вэ,пӥǯа-ва=ла
下りた、その大きな箱を、小さな箱を、
туикут(у)чи-м(и)туиэу-гу-хэ-њиǯоок-чӥ-jӥ.ǯоо-jӥ
そうして引きずってそうして下りた自分の家へ。自分の家の
доо-ва-њ(ӥ)=тањӥӥхэ~мњууксэ-вэ-њихэмачо-ха-њӥ=а~
中を、全てすすだの蜘蛛の巣だのを全て取り去った、
ахӥрӥ-го-ха-њӥ=а,сикунсактан-ǯӥ=тањӥӥкээндэли
掃除した、新しい胡座でまわり中を
сэкчиэ-гу-хэ-њи,гуисэпӥǯа-(в)ахэмэуву-гу-ми=лэ,ǯоог-до-jӥ
敷き詰めた、大きい箱も小さい箱も全て下ろして来て、家の中に
суӈгурээнээ-хэ-њи.эси=тэњииарчокаанулээнэктэ
ぐるりと置いた。今や娘は良い女に
осӥ-ха-њӥ=гоањ(ӥ)дааӥурэ-и=гоањ(ӥ),туигоӥда-м(ӥ)би-ми,
なったのだ、大きく育ったのだ、そうして大きくなって、
э~ӈтуиби-ми=э~туиби-ми=э=лэундииси=э,эӈтэи
そうしていて、そうして暮らしていると、あの
мэргэнхаӥсӥǯиǯу-хэ-њ(и).э~ӈии-хэ-њи.хаако-ха-њӥ,
ムルグンがまた戻って来た。入った。接岸した、
хаа-ха~нтоо-ха~нундииси=эгээарчокаан,"анда~пуǯин
接岸した、上った、さあ娘は、「ああプジンよ、
ундиисисииӈаањӥ-(г)о-роо,"ун-дии,ичэ-и-њипуǯин.
おまえは取って来い、」と言う、見る、プジンは。
пуǯиинэ-хэ-њи=го(ањӥ)тэиарчокаан[уже]дааӥурэ-хэн,хаӥ
プジンになったのだ、その娘はもう大きく育った、どうして
гоӥда-м(ӥ)урэ-гилэ-ињӥӈмааннаӥ.э~ӈсог(да)та-ӈго(а-њӥ)
長いことかかって育たなければならないだろうか、民話の中の人間が。魚を
ӈаасо-ха-њӥэси=тэњиињоањӥалоосӥ-ха-њӥ=махэмтэигэчи-хэ-њи
取りに行って来た、彼が教えたように全て魚をさばいた、
ундиисихэмачокта-ха-њӥэси=тэњии,эммулгиктэ-вэ-њи
全部はらわたを取った、今、さばいた後の残りのついた骨を
пуjуу-хэ-њиундииси=эталаа-ва-њӥхэмкэрчи-гу-хэ-њибуу-хэ-њи
煮た、タタキの刺身を全部細かく切った、差し上げた、
тэимэргэнтэӈулээси-м(и)сӥа-ха-њӥ.эси=тэњиитэи=лэ
そのムルグンはとても喜んで食べた。今やその
мэргэн=гулээну-эдээсиосӥ-ха-њӥ.њаар њаарби-иундэ.
ムルグンは去ろうともしなくなった。のんびりくつろいでいるという。
э~ӈсиксэ-гу-и-ду-э-њи,сӥа-ха~нхаӥ-ханапсӥӈ-го-ӥ
夕方になった時に、食べた、どうした、横になることと
осӥ-ӥ=гоањ(ӥ),арчокаан,ичэ-и-њи=лэдоо-њ(ӥ)тэимэргэн
なるのだ、娘を見るに、内心そのムルグンは
эрдэӈгэси-и=го(ањӥ).туињӥлакон пӥканби-чи-њиэси=тэњии
面白いなあと思っているのだ。ああしてすっぱだかだったのが今や
ǯоодоо-њ(ӥ)=тањӥӥтӥасгуисэ пӥǯахаӥ=даахэмхаǯо-њ(ӥ)
家の中にはぎっしりと大小の箱だの、何でも全ての財産が
тӥактӥакби-и-њ(и)ǯоог-до-а-њӥ.э~ӈаоӈга-хан,тэи
たっぷりぎっしりとある、家の中に。泊まった、その
пуǯин-ǯи,арчокаан-(ǯ)ӥасӥла-го-раахоǯӥ-хантэиǯоог-до,
プジンで、娘で嫁として終えた、その家に、
асӥ-го-jӥбаа-хан.э~ӈтуи та-рааун-дии-њи,тэи
自分の妻を見いだした。それから言う、その
арчокаан,"эӈмиихооњ(ӥ)энэ-ури=э,"ун-дии,"туи=дээ,
娘は、「私はどうして行けるだろうか、」と言う、「ああして、
ӥлӥ-рааǯаjӥ-до-а-с(ӥ)тээ-рээмииэнэ-эсим-би,"
立ったり、あなたのあんなに小さな舟に座って、私は行きたくはないわ、」と
ун-дии-њи=гоањ(ӥ),э~ӈтэимэргэнун-дии,"андапуǯин
言うのだ、そのムルグンは言う、「プジンよ、
мии,ӥлалтааби-п(и)ӈаањӥ-го-ǯаам-бӥ,"ун-дии-њ(ӥ),тотараа
私は三日たったら連れに戻って来る、」と言う、それから
эну-хэ~нтэимэргэн.эси=тэњииӥлаачӥасиксэ=лэ,
去った、そのムルグンは。三日目の夕方に(プジンは)、
эмучэкээ~нулпи-м(и)тээси-и-њи=гоањ(ӥ),аксон...хаӥ=jа~
一人きりで縫い物をして座っているのだ、
малопаава-ла-њӥхасоралда(к)чӥа~ элдэк элдэк энэ-кэундэ.
真ん中の席の窓の外からカサカサガタガタ鳴ったり止んだりして行くという、
э~ӈтуи та-мӥгӥлон-ǯӥакалтаапаава-лахасоракчӥа~
そうして左の席の側の窓の所からガサガサ
та-к(а)ундэ.эӈтуи та-мӥундиисиаксон-ǯӥакалтаа
音がしたという。そうして戸口の所の側の
паава-ла-њӥхасоракчӥа~та-мӥундиисиуикэ-лэ-њиии-кэундэ.
窓の所からガサガサ音がして戸から入って来たという。
э~ӈэмамбаарӥанпуǯинби-чин.тэи=тэњииундииси
一人の魔物のプジンであった。そいつの
ǯӥлӥ-њӥ=эстэӈхаӥ=даадаӥлаа-њӥнуктэ-њи,садаа садаа
頭はとても何とも大きいのだ、その髪の毛はバサバサ
би-и-њи=гоањӥ.э~ӈии-рии-ǯи-jи гэсэ,а(р)чокаам-ба=ла
であるのだ。入るやいなや娘を、
ундии(си)пуǯим-бэ=лэундиисичиичи-м(и)дэруу-хэ-њи.
プジンをくすぐり始めた。
пуǯим-бэ=лэундиисиваа-ха-њӥ,хаоӈчок энэ-хэ-њи.хаоӈчок
プジンをやっつけた、気絶してしまった。気絶
энэ-и-ǯи-э-њ(и) гэсэундииси=э~курээм-бэ,курээм-бэ
させるとすぐに煙突までの煙道を、煙道の
удэ-лэ-њиачо-ӥ-ǯӥ-jӥ гэсэчуулгӥдала-ха-њӥкурээн
ある部分を開けるやいなや、まっすぐにプジンを突っ込んだ、煙道の
доо-чӥ-а-њӥ.э~ӈундиисиǯӥа чӥмањӥ=аундииси,эӈ
中へ。次の日、
мэргэн=гулэӥсӥ...ињи=э~ӥсӥ-го-ха-ъӥ.сиунтээ~уиси
ムルグンが昼間に到着した。太陽がほうれ上に
осӥњӥӥсӥ-го-ха-њӥ.эӈтэи=лэундиисимэргэн=гулэундииси,
なると到着した。そのムルグンが
ии-рии-вэ-њи,хаа-рӥӥ-ва-њӥичэ-рээундииси=э~арчокаан,
入って来るのを、接岸するのを見て、(魔物のプジンは)娘が、
хаӥ-рӥӥ-ва-њӥ,тэипуǯи-њиао-рӥӥхаǯом-ба-њӥ=атухилэ-рээ~
あのプジンが寝る寝具を胸に抱えて
эу-хэ-њи."анда~мэргэн,"ун-дии,"эну-гу-ури,"
下りて行った。「ムルグンよ、」と言う、「立ち去るべきだ、」と
ун-дии-њи,"хаӥла-ва-ч(ӥ)ӈээвээруухаӥла-ва-ар(ӥ)амбаароо,"
言う、「何ともすごく恐ろしい、何とも魔物のように恐ろしい、」
ун-дии-њи,мэргэн=тэњииǯоок-чӥ=дааэчиэ тоо-ратэи,туи
と言う、(それで)ムルグンは家へも上らなかった、そうして
эну-и=гоањ(ӥ).хаӥ,"амбааӈ-ко,ӈээвээӈ-ку,"
去ってしまうのだ。(魔物のプジンが)「魔物がいる、恐ろしいことがある、」
ун-дии-њи,"эну-гу-ури=э"=мдэ.э~ӈтуи та-рааэну-хэ~н
と言うので、「去るべきだ、」と(言うので)。それから去った、
ӥсӥ-го-хан-ǯӥ-jӥ,хаӥнаӥ-салэгǯи гуруничэ-ндэ-хэн.
(自分の村に)戻って到着した時に、人々が、たくさんの人が見にやって来た。
э~ӈтуи та-раа=лаундииси=э,хаӥ-ха-њӥӥсӥ-го-ха~нуи=дээдэ
それから到着したが、誰も
эрдэӈгэси-эдээси=энаӥгэун,хаӥ,гӥлаэну-хэн=дээуи
ちっとも面白くない、人は空っぽだ、大きな船が嫁を迎えに出かけたのだから
эрэдэӈгэси-гилэ-и,хамачаахаǯон=дааанаахаӥ=даадаанаа
誰もが興味を持ったのに、何の家財もなく、何もなく、
тэмэм,сада сада би-и,хаӥ-ко,эктэǯиǯу-хэн.э~ӈ
ただ一人の髪の毛がバサバサの、女が一人だけ乗って戻って来た。
туи тараа=лаундииситэи=лэмэргэн=гулэхэмэ~ хэмэ~
それからそのムルグンはただ黙って
би-и-њи=гоањӥ,хаал хаалосӥ-ха-њӥ.гоӥ гоӥǯи-дии-њи
いるのだ、わけがわからなくなっていた。次に来てみると
тао-њӥгоӥ очо-го-ӥ.э~ӈтуи та-раа=лаэси=тэњииундииси
その度毎に違うことになっている。それから
хаӥ-ха-њӥ.ǯӥачӥма-њӥ=а=ла~нэу-њи=лэта-аундэ,"э~ӈ
どうした。次の彼の妹が言うという、
эгэ-нээ~элчиу-сэламтакаӈаасо-ӥ"=аун-дии,амбаар(чӥ)
「姉さんたち、奴隷たちはベリーを採りに行きます、」と言う、魔物の
эукэ(н-чи)~"амтакамииэнэ-эм-би,"ун-дии,"наӥ
兄嫁へ、「ベリーを採りに私も行きます、」と言う、「人々は
ӈаањӥ-ӥ-до-а-њӥэукэ(н),сиисусу-чи-э-с(и)наӥэнэ-и-jэ,"
採りに行く時に兄嫁様、あなたの捨ててきた村へ人々は行くんです、」
ун-дии-њи,"ээпаӈго,солӥэǯи энэ-э-су,"ун-дии,"тээ
と言う、「義妹よ、上流へは行くな、」と言う、「ほうれ、
хэǯиэ-ду-э=дээхаа-раасиӈэктэ-вэгэрбэ-хээр(и)-су,"ун-дии,
下流にでも接岸してエゾノオウスミズザクラを集めなさいよ、」と言う、
"адалӥакӈээвээруу,адалӥакамбаароо,ун-дии,"мииби-и,
「とても恐ろしい、ひどく魔物がいる、」と言う、「私が
би-чим(-би)сусу-jи.""аjа~,"ун-дии,"хаӥӈээлэпси
いたあの廃村は。」「大丈夫です、」と言う、「何が恐ろしいでしょうか、
энэ-ǯээм-би,"ун-дии-њи=го(ањӥ)"тэиǯоок-чӥ-а-с(ӥ)=даада."э~ӈ
私は行きます、」と言うのだ、「そのあなたの家の方へも。」
туи та-рааэс(и)=тэњиитээхэǯи-лэхаа-ха-чӥ.эси=тэњии
それからその(廃村の)川下の所に接岸した。
ǯӥа-сӥл-бӥ=тањӥӥ,эус(и)таос(ӥ)энэ-хэ~ннаӥ-салтэи
仲間達は、こちらへあちらへ散って行った、人々は、その
мэргэнпондаǯоо-ко=даа.тэипондаǯоо-њӥэнэ-и-њи=го(ањӥ)тэи
ムルグンの妹も一緒だ。その妹は行くのだ、その
поjаӈго-ǯӥма.эикэ-ǯимэ=тэњиитэи,хаӥ-доби-и,
末っ子の方の妹。姉たちの方は、その、どこにいる、
гэрбэ-и-читэиудэ-њиамтака.тэи=тэњиипоjаӈго-њӥ
集めている、その場所で、ベリーを。その末っ子の
пуǯин=тэњииэси=тэњииундииси=эмурчи-и-њи=кээ,"ача-асӥ~
プジンは考えている、「だめだわ、
ичэ-ндэ-ури,тэиамбаарӥаэукэм(-би)ǯоо-ва-њӥ.эси=тэњии
見に行くべきだわ、あの魔物の兄嫁の家を。
улээм-бэ-њи~сиӈэктэамта-ва-њӥсоӈǯо-мӥ=лаундииси=этуи,
良いのを、ウスミズザクラのおいしいのを選んでそうして、
пуундэ-лээнэ-хэ-њи.ии-рээ...ӥсӥ-ха~ничэ-и-њи
次々と場所を変えて行った。到着した、見る、
паава-ла-њӥ=ла,хэрээ~тэиǯоодоо-њ(ӥ)=тањӥӥулээ-њи,
窓の所から、ああ、その家の中は素敵だ、
хоӈдорӥгда-њ(ӥ)=даасикунӈээгǯээ~нгуисэ пӥǯатӥасби-и
胡座だって新しく輝いている、大きな箱も小さな箱もぎっしりある
ундэ,тэиǯоодоо-ва-њӥ=ла.мурчи-и-њ(и)=го(ањӥ),"эи,
という、その家の中を(見るに)。考えるのだ、「これは、
тэиамбаарӥапуǯин=кэээмэчээ-вээjээчиэ-ǯихооњ(ӥ)балǯӥ-ӥ~
あの魔物のプジンなんかがこんなふうに素敵な所でどうして暮らすものか
њоањӥ,э~ӈэрдэӈгэси-и,"ун-дии,"хооњ(ӥ)тэипуǯинтуи
あんな人が、不思議だわ、」と言う、「どうしてあんなプジンがこうも
балǯӥ-ӥэмэчээǯоог-до.њоањӥ,њоањӥ=кааби-эси=э."
暮らせようかこんなすてきな家に。あんな人じゃあないわ。」
эси=тэњии=э,хаӥ-ǯӥ,пиичэхэнхолго-хан,пиичэхэм-бэ=лэ
何で、火口茸、乾いた火口茸(蚊遣り用)を
ундииси=эбаа-ха-њӥ,туи та-раачаа=ласаӈњо-раатээси-э
見つけた、それからそいつを燃やして煙を出して座っている
ундэ,сиӈэктэ-ӈгу-jи=тэ(њии)сигу-ми=лэ.туитэс(и)си-и-ду,
という、ウスミズザクラの枝から実を取りながら。そうして座っている時に
тээси-и-ду-э-њи=э=лэ~хаjаа-ǯӥа=лакоӈгӥ-ӥ=ноохаjаа-ǯӥа=ла.
座っている時にどこからか音がするのか、どこからか。
гӥрмакта-каансӥасӥ-њ(ӥ)=маа~коаӈта.туи та-мӥ=аундииси=э,
蚊がなく音のような小さな物音。そうして
э~ӈнаӥмиӈгучи-и-њ(и)ǯӥлга(н)=мааосӥ-хантуиколоа
人がうめいているような声のようになった、そうしてじっと
колоатээси-м(и).туи та-мӥ=а=ладоолǯӥ-ха-њӥ.
黙って座っていると。そうして聞いていた。
"хора-гӥла-ӥ ǯааро-а-њӥ=а~пиичэхэнпуу-њи=э=дээ,
「助かるに違いないわ、火口茸が燃える匂いが
би-и-jэ="мдэ.э~ӈпуǯин=гулэчаӈсопӥлӥ-ӥ-ǯӥ-jӥ гэсэ
するわ、」と。プジンはガバッと立ち上がるやいなや、
ундииси,хооњ(ӥ)=даадосоǯа-ӥ-њ(ӥ)курээн-дуби-и,э~ӈ
どう聞いてみても煙道にいる、と
курээм-бэ-њи=лээнэ-и-ǯи-jигэсэдэгбэри-хэ-њи.хэрэ~
煙道の所へ行くとすぐに開けた。ああなんとも
улээм-бэпуǯим-бэ=лэби-эундэтэи=лэдоо-ла-њӥ=ла
すてきなプジンがいるという、その中から
пуǯин=гулэундиисиэ~ӈǯапа-рааӈаала-до-а-њ(ӥ)ǯапа-раа
プジンをつかんで腕をつかんで
агбӥӈбо-го-ха-њӥ."гээ,ээкпаӈ...эукэ~ундииси,мии=тэњии
外に出させた。「ああ、兄嫁様、私は
ундииси=э,досоǯа-ӥ-jа,"ун-дии,"ичэ-и-jэ,"ун-дии,
聞きました、」と言う、「見ました、」と言う、
"тэиамбаарӥапуǯин=кээхаал(ӥ)=дааэмэчээǯоог-доби-эси=м
「あんな魔物のプジンなんかはいつだってあのような家に居はしないと。
туи би-иǯоог-дохооњ(ӥ)би-чи-њи,би-и-jэ=м.
あのような家にいったいどうして暮らしたでしょうか、居るでしょうか、と
эрдэӈгэси-м(и)тээси-и,"ун-дии,"тэи,ǯӥлгам-ба-сӥ
不思議に思って座っていました、」と言う、「あの、あなたの声を
доолǯӥ-рааэрдэӈгэси-и,"ун-дии,"хаӥ-дохуиси-и-њи,хаӥ-до
聞いて不思議に思いました、」と言う、「どこで音がするのかしら、どこで
хуиси-и-њи,туи та-мӥ=атаǯӥла-го-хам-бӥ,"ун-дии-њи=гоањ(ӥ).
音がするのか、そうして私は気づきました、」と言うのだ。
"гээээкпаӈгоа~ундииси,вакаǯӥ=акэси хора-го-хам-бӥ,"
「ああ、良かった、好運にも私は助かったんだわ、」
ун-дии,"балǯӥ-го-ӥби-гу-иǯааро-а-њӥхаӥ,пиичэхэ(н)
と言う、「生き残る、生きるだろう、火口茸の
пуум-бэ-њиуиӈэ-хэн=тэњииуиӈэ-хэм-би,"ун-дии-њ(и)=го(ањӥ)тэи
匂いを嗅いだ、嗅ぎつけたのよ、」と言うのだ、その
пуǯин.чадо=ма(т)тэиарчокаан=касхаӥ-рӥӥ-њӥ=гоањ(ӥ),
プジンは。その時になってやっとその娘はどうするのだ、
э~ӈтуи та-раа~эси=тэњиитэипуǯин=тэњииǯоо
それからそのプジンは家の
доо-ва-њ(ӥ)=тањӥӥсӥа-го-jӥпуjуу-хэ~н=дээнээ=дээтэи=тэњии
中で食べ物を煮た、すぐに彼女は
нээсӥа-го-а-њӥпуjуу-хэн,сӥа-вааӈ-кӥн,ун-дии-њи=го(ањӥ),
すぐに食べ物を煮た、食べさせた、言うのだ、
"ээпаӈгоа~,аак-чӥэǯи гусэрэ-гу-рэ,ун-дии,"эси
「若い娘よ、兄さんには決して話すな、」と言う、「今
эмучэкээнби-и-ду-jиǯи-дээваа-рӥӥ-њӥосӥњӥ=тањӥӥбортӥӥ
一人でいる時に(魔物が)来て私を殺すならばすぐに
бу-ǯээм-би=э,"ун-дии-њи,"мии,э~ӈњоањӥǯи-дииосӥњӥ
私は死んでしまうわ、」と言う、「私は魔物が来たなら
"мии,хооњ(ӥ)галӥ-орӥ"=ам."амбаанаӥ-ǯӥбуэ."э~ӈ
私はどうやって勝てようか、」と。「魔物と戦って我々が。」
эси=тэњии,"абаа~гусэрэ-эсим-би,"ун-дии-њи,"агаа-чӥ-jӥ=даа
今、「いいえ、話したりはしません、」と言う、「兄にも
гусэрэ-эсим-би,"ун-дии-њи=го(ањӥ),"туи=э.""эǯи~
話しません、」と言うのだ、「このようだとは。」「決して
гусэрэ-гу-рэ,"кэкчэ-и-њ(и)=го(ањӥ).гэээси=тэњииундииси=э,
話すな、」と前もって指示するのだ。さあ
э~ӈǯуэ-ǯи-эр(и)тэипуӈ-ки-њ(и)сиӈэктэ-ӈгу-э-њи
二人でその枝ごと集めたウスミズザクラの実を
тэсиси-гу-хэ~нтуи та-раа=лаундиисихордахӥн=дааэлээтӥас
枝から落とした、それから白樺製のベリー容器ももういっぱいに
осӥ-ӥ=гоањ(ӥ).туи та-рааэси,эси=тэ(њии)пуǯин
なるのだ。それから今、プジン、
арчокаан=тањӥӥэну-м(и)=тэњиитэипуǯин=тэњииэну-ми,
娘は去って、そのプジンは去って、
хаӥ-рӥӥ-њӥ=гоањ(ӥ),тэиамтасӥ-ӥсиӈэктэ-ӈгу-jипуӈ-ки(н)
どうするのだ、そのおいしいウスミズザクラの実を枝ごと集めた、
"элээ,"ун-дии,тэипуӈ-ки(н)...мо~ра-м(ӥ)
「十分だわ、」と言う、彼女は枝ごと集めた、叫んで
пагǯӥала-го-ха-њӥ,"гээ~амбаарӥаэукэ(н),сусу-ǯиэ=тэњии
走って戻って来た、「キャー魔物の兄嫁の廃村の方から
эмутуамбаарӥаэукэ=мээ би-иэктэтуту-и~-jэ,"мора-м(ӥ)
まるで魔物の姐さんのような女が走って来るわ、」と叫んで
туту-гу...эу-гу...пагǯӥала-го-ха-њӥ.эӈтэи=тэњии
走って、下りて、走って来た。さあその
ǯӥа-сӥ-њ(ӥ)=тањӥӥхордахӥм-баамтакатэсиси-хэм-бэjук jу~к
仲間の人々たちは白樺製の木の実用容器に実を集めたのをボロボロ落とし、
капо капо~туи,тулси-мээр(и)ӈээлэ-мээр(и)
ペチャンコに踏みつけてしまったりして、そうして倒れて、恐ろしがって、
туту-гу-и=гоањ(ӥ).поа-њӥмику-гу-рээчааво-го-раата-м(ӥ)
走るのだ。ある者は這ったり、ある者は腰が抜けたりして
туту-гу-и-чи=гоањ(ӥ)."гээ,амбаарӥапуǯинǯи-дии-jэ,"
走るのだ。「うわあ、魔物のプジンが来るぞ、」と
мора-ӥ-њӥ=го(ањӥ)тэиэ~ӈтуи та-раа=лаундииси,огда(-до)
叫ぶのだ、それから舟に
тээ-гу-мээрисусу-гу-пиǯиǯу-и=гоањ(ӥ),эси=тэњиипиу пиу
座って出発すると、家へ戻るのだ、興奮で赤くなって
би-и=гоањӥ,наӥэикэ-нээ-њ(и)=дээби-и,эси=тэњиитуи
いるのだ、人々、姉たちもいる、そうして
энэ-мээри=э~ӥсӥ-го-ханиргэм-б(э).э~ӈтуи та-раа
行って着いた、自分の村に。それから
ундииси=э,ӥсӥ-го-ханэси=тэњиињоанчӥмээнпааǯӥ-каан
着いた、彼らはそれぞれ別々に
ǯоо-ко-чӥ=гоањӥ.иргэндуjэ-лэ-њиби-и-чиǯоок-чӥ-jӥ,тэи
自分の家を持っているのだ。村の端にある、自分の家へ、その
пондаǯоо-њӥ.э~ӈэси=тэњииундиисипоjаӈго=тањӥӥмээн
妹は。その末っ子は自分の
бэун-ду-jитээ-гу-рээтэс(и)си-и-њи=гоањ(ӥ),тэидолӥ(н)
いつもの場所に座って実を枝から取っているのだ、その真ん中の
эикэ-њ(и)=тэњиихаӥ-до,акпалоэикэ-њ(и)долӥ(н)эикэ-њи,
姉はどこに、一番上の姉も真ん中の姉も
мэнэ мэнэбэун-ду-э(-њи)тэс(и)си-и-jэ~,тэи=тэњииундииси=э~
めいめい自分のいつもの場所で実を枝から取っている、さあそこに
ааӈ-њӥии-кэундэ.э~ӈтэи=тэњии"акпал(о)нэу-jи=кээ~
兄が入って来たという。彼は「一番上の姉さんの
амтака-ӈго-њӥамтала-орӥ,"уӈ-кин.тэи=тэњиихамачааатата
ベリーを味わわなくては、」と言った。それはなんともああ
гочӥӥаарасӥ-ӥта-аундэ,эчиэ улээнхуру-э-вэ
苦くて喉にひっかかったりするという、良く熟してなかったのを
гэлэ-чи-и-њи.э~ӈэсидолӥ-ӈги(э)-эпэргэ-хэн,долӥ-ӈги=дээ
採ったのだ。真ん中の姉のを試した、真ん中の姉のも
эму(ту)тэи=мээби-и.э~ӈтуи та-раањиэ-гу-и-ду-э-њи
まるで上の姉のと同じである。それから出て行こうとする時に
пуǯин=гулэун-дии,"аа~эрдэӈгэ,мииамтака-ӈго-jӥхаӥ-мӥ
プジンが言う、「不思議だわ、私のベリーはどうして
пэргэ-эсиэгээ-нээтао-њӥхэмпэргэчи-эминду"
試さない、姉さんたちはそれぞれ全部試したのに私にはしない。」
э~ӈсиӈги=дэээмуту=тэњии,"ун-дии."абаа~,миӈгиам...
「おまえのも同じだろう、」と言う。「いいえ、私のは
улээ(н)"=эм,ун-дии-њи=го(ањӥ),"мииамтака-ӈго-jӥ
良いわ、」と言うのだ、「私のベリーは
улээ(н)"=мдэ.э~ӈэси=тэњиипондаǯоо-jӥтуиум-бувээн-дээ
良い、」と。末の妹にそう言われて
хамасӥмочо-го-рааундиисипэргэ-хэ-њи.ǯакпа-до-а-њӥ
後ろへ戻って試してみた。そばに
тээ-хэ-њи.тэи=тэњиитэǯэ=дээби-чи-њи,пондаǯоо-њӥ
座った。それは本当だった、末の妹が
гэрбэ-хэн=тэњииамтасӥ~улээнамтака...сиӈэктэ.эси=тэњии
集めたのは、おいしい、良いベリー、エゾノウスミズザクラの実だ。
чавасӥа-рӥӥ=гоањӥ,нэу-jиǯакпа-до-а-њӥ.тэи=тэњии
それを食べるのだ、自分の妹のそばに(座って)。その
пуǯин=тэњиисимуэчи-и-њ(и)=го(ањӥ),"агаа~,ундииси,эукэ
プジンはささやくのだ、「兄さん、兄嫁様は
хора-го-хам-бӥ"=аун-дии,тэи=тэњии,туи туи та-хам-бӥхэм
生き返りました、」と言う、彼女は、あれこれ自分のしたことを全部
гусэрэ-и-њ(и)=го(ањӥ)тэи,хаӥ-ва,курээн-ду
話して聞かせるのだ、あの、煙道に
бао-го-хам-бӥ=даа,тэи-ǯи,пиичэхэнсаӈњаам-ба-њӥ
見つけたことも、あれで、火口茸の蚊遣りの煙の
пуум-бэ-њ(и)=тэњии"би-гилэ-и,балǯӥ-гӥла-ӥ,таа-чӥ-а-њӥ
匂いを(嗅いで)「生きられる、きっと生きられる、とそっちへ、
пиичэхэ(н)пуум-бэ-њи=э=дээби-и-њи=эун-дии-њи,"ун-дии,
火口茸の煙の匂いがする、と声がしていた、」と言う、
"тадо=ма(т)паолакпаӈ-кӥ-њӥ=даагэлэ-гу-м(и)бао-го-хам-бӥ,"
「そこでやっとハッと気づいて探して見つけたんです、」と
ун-дии-њи=го(ањӥ),"ǯӥлган-дола-њӥкулээндоо-ла-њӥ,эукэ
言うのだ、「その声に気づいて、煙道の中から、兄嫁様は
хора-го-ха~н,"ун-дии-њ(и)=го(ањӥ),"эукэ-вэгэлэ-ндэ-гу-гу-эри
生き返りました、」と言うのだ、「兄嫁様を探しに行くべきです、
мии=тэњиипаава-ла-њӥгурпучи-и=гоањӥ,"ун-дии,"тэиамбаарӥа
私は窓から覗いて見ましたが、」と言う、「あんな化け物の
эукэхооњ(ӥ)тамачаатуиби-иулээнǯоог-доби-чи-њи,
姐さんがどうしてあんなああして素敵な家にいたでしょう、
би-и-њи=э"=мдэ,"тэи хаал(ӥ)=даа туи балǯӥ-асӥ=а"=мда,"хэм
住んでるでしょうか、何時だって住んでいたわけないじゃありませんか、全ての
хаǯом(-бӥ)тэпэм би-и=дээ,наӈгала-го-м(ӥ)хооњ(ӥ)
家財をそのまますっかり置きっぱなしにして放ってどうして
ǯи-чи-њи=э"=мдэ.э~ӈтуи та-раа=тањӥӥундииси,"гээ,аа
ただやって来たりするでしょうか、」と。それから、「さあ、兄さん、
чӥманаэнэ-гу-ури=дээаачӥманаӈаањӥ-го-го-арӥ,"ун-дии,
明日行くべきです、兄さん、明日連れ戻しに行くべきです、」と言う、
"эукэӈаањӥ-го-го-арӥ,"ун-дии,"тэиамбаарӥэукусаа-рӥӥ
「兄嫁様を連れ戻すべきです、」と言う、「あの化け物の姐さんが知ったら
осӥ(њӥ)ваа-ǯараа,"ун-дии-њи."э~ӈваа-нда-jа,"
殺してしまうでしょう、」と言う。「きっと殺しに行くでしょう、」と
ун-дии-њи,"уӈ-ки,"ун-дии,"эǯиэǯи~ эǯиаак-чӥ
言う、「そう言っていた、」と言う、「決して決してお兄さんには
гусэрэ-рэ"=мдэ."гэээси=тэ(њии)чӥманаэнэ-и-њи
話すな、」と。「さあ明日すぐ行くことに
осӥ-го-арӥ,"ун-дии-њиэси=тэњии,ǯӥачӥма-њӥ=а=ламэргэн
しましょう、」と言う、今、次の朝にムルグンは
сэнэ-гу-хэнхэмэ~би-и-њи=гоањӥ,ǯӥачӥмањӥ=атээ-хэ~н
目が覚めた、黙っているのだ、次の起きた、
тээињи,сиуносӥ-хан."анда~пуǯин,амтака-ва,
ほうれ昼に、太陽が昇った。「プジンよ、ベリーを、
сиӈэктэгэлэ-ндэ-гу-урисинǯиминǯиэнэ-иосӥњӥ=кэээгǯи-вэ
ウスミズザクラを採りに行くぞ、おまえと私と行くことになった、たくさん
гэрбэ-ури."андапуǯин,""андамэргэн,поjаӈгоо=даа
集めるぞ、」と、「プジンよ。」「ムルグンよ、末の妹さんも
гэлэ-ури,"ун-дии,"поjаӈгонэу-сиолбӥмбо-го-арӥ,"
呼ぶべきですわ、」と言う、「末の妹さんも連れて行くべきですわ、」
ун-дии-њи."гээ,поjаӈгонэку-вэолбӥн-дӥӥ=дээаjа."э~ӈ
と言う。「さあ、末っ子の妹を連れて行くのもよいなあ。」
эси=тэњиимэргэн=тэњииундииси=э,элчиу-сэл=дээмасӥ-(в)а
ムルグンは奴隷達の中でも力のある
њӥӥ,хаха-(в)ањӥӥ,соӈǯо-ха-њӥ.гӥолӥмǯӥ-го-jӥ
者を、豪の者を、選んだ。漕ぎ手に、
гӥлаа(-ва)=даа.эси=тэњииундиисихаӥ-ха-њӥ.тээ
大船の、だ。どうした。ほうれ
ǯакпа-до-jӥтээ-вээн-дии=го(ањӥ),гӥла-до."нэкуэ=дээ
そばに座らせるのだ、大船に。「妹さんも
тээ-вээн-дуу,"ун-дии,нэу-jи=дээолбӥӈ-кӥн,поjаӈго
座らせなさいな、」と言う、自分の妹も連れて来た、末っ子の
пуǯим-бэ.эси=тэњииун-дии-њи=гоањ(ӥ),хаӥ,мэргэн=гулэ
プジンを。言うのだ、ムルグンは
ундииси=э~топто-ǯӥуи-хэ-њи,хэӈэ-њиэлэ-њи.хэӈэ-њ(и)
縄で縛った、帯の上、胸の下あたりを。『帯の上の所』を
саа-ра-чӥ?эитуи=дээ,эи-лэ-њ(и)туи,тэиамбаарӥ(а)
知っているかい?ここをこうしてここの所をこうして、その魔物の
пуǯим-бэ."анда~мэргэнхаӥ-го-ӥуи-и-си,хаӥ-го-ӥ
プジンを。「ムルグンよ、何のために縛るんですか、何のために
уи-и-си,"ун-дии-њи.чадо=тањӥӥмэргэнун-дии-њи,
縛るんですか、」と言う。そこでムルグンは言う、
"элчиу-сэлмасӥла-ӥ-до(-а)-њӥпуэлин-дии-си осӥњӥ,эи,
「奴隷たちが強く漕ぐ時に転げ落ちそうになったらば、こいつを
ǯапа-го-раатата-го-го-ӥта-ӥ-jа,"ун-дии-њи.э~ӈтуи
つかんで引っ張るためにこうするのだ、」と言う。(魔物は)
та-рааун-дии,"нэкуу=дээуj-уунэкуу=дээуj-уу,"
それから言う、「妹さんも縛れ、妹さんも縛れ、」と
ун-дии-њи.эси=тэ(њии)нэу-jи=тэњиихэсэ-њ(и)дахорсӥ-м(ӥ)
言う。自分の妹もその言葉のとおりに
баӥлэкуи-хэ-њи.тэиэмǯиэдуэ-ǯи-э-њихэсин,
ただ軽く緩く縛った。その片方の端の所と網用の縄を、
хэсим(-бэ)ǯапа-ха-њӥхэсин-ǯи=чул=дээ.эси=тэњии,энэjэ~
網用の縄をつかんで、その網用の縄と(結んでおいた)。ああ、
элчиу-сэлтэи,гӥла-ǯӥэнэ-м(и)=кэсэгǯигурун=кэс
その奴隷たち、その、大船で行ったのだが、たくさんの人々なのだが、
масӥ-њӥ=гоањӥ,гӥолӥ-ӥгээгээ би-игурун.эси=тэњиитэи
強いのだ、漕ぐのはモリモリ筋肉質の人たちだ。その
мэргэн=тэњииундииси=э~маӈботоком-басии-хэн,энэ-мээри.
ムルグンは大河の真ん中の所を過ぎた、行って。
эси=тэ(њии)"гээпэдэмасӥла-оо-со,"ун-дии,"элчиу-сэл
「さあがんばれ力を入れろ、」と言う、「奴隷たちよ、
масӥла-оо-сомасӥла-оо-со,"мора-ӥ=даамора-ӥмэргэн,
力を出せ、力を出せ、」と叫びに叫ぶ、ムルグンは、
"пэдээ=дээпэдээ."э~си=тэњииэлчиу-сэл=тэ(њии)маӈга
「がんばれ、がんばれ。」さあて奴隷たちがとても強く
масӥла-ӥ-до-а-њ(ӥ)=тањӥӥ,тэиамбаарӥапуǯин=тэњии
力を出す時に、その魔物のプジンは
пуӈгэлиэ=чикэмуэ-чипуэлиӈ-ки-њи.мэргэн=тэњиикучээн-ǯи
ひっくり返って、水の中へ転がり落ちた。ムルグンはナイフで
чӥӥрчаалӥ-ха-њӥ.тэи=тэ(њии)томалӥакии-гу-и~агбӥӈ-го-ӥ
ジャキンと切った。そいつはドップンと入ったり、現れたり、
ии-гу-иагбӥӈ-го-ӥта-аундэ.туи та-мӥӥлаачӥа модан
潜ったり、現れたりするという。そうして三度目に
агбӥӈ-го-ха-њӥ,"анда~мэргэн,"уӈ-ки,"асӥ-jӥ
現れた時に、「ムルグンよ、」と言った、「自分の妻が
хора-го-хам-ба-њӥсаа-раа~мимбиэваа-рӥӥ-сӥ=а,"ун-дэ,
助かったことを知って私を殺すのか、」と言う、
таваӈкӥбортӥии-гу-хэ-њи,муэдоо-чӥ-а-њӥ.таваӈкӥњоачӥ
それからすっかり沈んでしまった、水の中へ。そこから彼らは
туигӥолӥ-маар(ӥ)энэ-и=гоањӥ,туиэнэ-хэ~нӥсӥ-ха~н.
そうして漕いで行くのだ、そうして行った、着いた。
эси=тэњиитэи,арчокаан,гуисэ,пӥǯа,эси=мэттӥас
その娘は、大きい箱に、小さい箱、今もぎっしりとある
тээ-гу-и=гоањ(ӥ),наӥ,гӥаматаэнэ-гилэ-и-њихаǯом-ба-њӥ,
中に座っているのだ、人々は、お嫁さんが嫁いで行く衣装、家財に花嫁道具を
гӥла-чӥкооjол-дола~наӥ-акампӥ-маар(ӥ)тэучи-и=гоањ(ӥ),тэи
大船へマストの所に人は並べて積み上げて乗せるのだ、その
арчокаанхаǯом-ба-њӥ=мањаапуǯим-бэ,пуǯинхаǯом-ба-њӥ.
娘の家財道具ばかり、プジンの、プジンの衣装に家財を。
туи та-раатаваӈкӥ=лаǯиǯу-и-л=гоањӥ~эси=тэњии~
それからそこから戻るのだ、
ǯиǯу-и-ду-э-чи=тэњии,наӥэлчиу-сэл=тэњииǯээ=нуу,ӥхом(-ба)
戻って来る時に、(見に来る)人々に奴隷たちの数は並みじゃない、村中に
тӥасби-игуру-сулхэмэу-хэ~нтэи=тэњии,хэмхаǯом(-ба)
ぎっしりいる人々が全部下りて来た、彼らは、家財や衣装を
тообо-ӥгурун=мањаа-њӥ=гоањӥэгǯигу(р)-сэл.эси=тэњии
持って上がってくれる人々ばかりなのだ、たくさんの人々が。
пуǯин=тэњии,хусэгур-сэл-ду~хаӥ-го-а-лхаӥ-го-а-њӥ,
プジンは、男の人たちにも何やらかやらをあげたし、
эк(э)-сэл-дугоропчӥтэтуэ-кээм-бигор(о)пчӥхаӥмачаа-ка-jӥ
女の人たちにも古い服なんかを古い何やらかやらを
хэм,эмнаӥ-(в)аэмабаа-ǯӥ=дааэчиэ та-а-њӥ=а,тэи
全員に、一人の人にも一つのあげ損ないもしないようにした、その
бэлчи-хэнгу(р)-сэл-ду.хаǯом(-бӥ)тообо-хангурунхэ~м
手伝ってくれた人々に。家財や衣装を運び上げた人々全員の
наӥтаон-до-а(-њӥ)буу-ктэ-хэ-њи.тэи=тэњии~
人々それぞれに分け与えた。その人々は
агда-насӥ-ӥ-чӥ=го(ањӥ),"гэээи=тэњииэǯэн,эи=тэњииулээн,"
喜ぶのだ、「さあ、これこそ主人だ、この人こそ良い、」
ун-дии,"боӈго-доби-чин=тэ(њии)хамачаа,"ун-дии,
と言う、「最初にいたのはなんだあれは、」と言う、
"бумбиэ~=рэгдээтакора-ха-њӥ=гдал,"ун-дии,"эи=мээ би-и
「私達から搾取するばかりだった、」と言う、「このような素敵な
эǯэм(-бэ)хаӥ-до=даабаа-васӥ"=ам,агда-насӥ-маар(ӥ)
主人はどこにも見つけられまい、」と、皆喜んで
ǯоок-чӥ-ар(ӥ)эну-и=гоањ(ӥ).туи та-раабалǯӥ-ӥ-чӥ=го(ањӥ)
家へ去るのだ。それから暮らしているのだ、
элээ.
終わり。

(1)(主に)シラカバに生えるシロカイメンタケ、ホクチ(火口)タケ。昔はこれを干して火口にしたという(研究社露和辞典による)。語り手によれば、昔中国人たちはこれに火をつけた物を図のように頭から垂らして蚊よけにしていたという。